bird's eye 〜グローバル視点を持つためのコラム〜

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2011-03-14 16:19:00

世界がフラット化する理由

東北地方太平洋沖地震で、被災された皆さま方に、
心からお見舞い申し上げます。
一人でも多くの方が救助されることを願うばかりです。


さて、この危機に際して、また最近の海外情勢を踏まえて
グローバルな見方について、書かせていただきたいと思います。


世界はどんどんフラット化しています。


地球上に住む68億人の人達をすべて横並べにして見ている私は
“超グローバル人間”ですが、
権力で他人をコントロールする人間に対して
人々が強いアレルギーを感じ始めていることは確かです。


アラブ諸国の市民たちが、長期にわたる“個人の独裁”政権に
反旗を翻しているのも、世界のフラット化現象にほかなりません。


衛星放送の発達で世界が見えるようになり、
フェイスブックやツイッターで他国の市民たちが独裁者を追い出すのに
成功したとわかれば、富と権力を独占して
自分たちを頭から押さえつけてきた存在を何がなんでも
追い払って自由になりたいと思うのは当然です。


冷戦体制がくずれた後世界がフラット化して、
新しい人道的規範原理が台頭してきました。
私がグローバル時代に大きな可能性を感じるのはこの点です。


では、なぜフラット化してきたのでしょうか?


1.世界を1つのユニットとして俯瞰できるようになると、
   これまで使っていた“タテのものさし”があまり意味を持たなくなり、
   “ヨコのものさし”こそ重要になってきました。
   文化の類似性と相違性、補完的チームを作って相乗効果を出せるかどうか、
   といったヨコの連携です。
   アラブ諸国の市民たちの団結や、新興国での大型案件を勝ち取るための
   企業連合の形成。世界市場で利益率を急速にアップするためのM&A.も、
   傘下に収めるというより戦略的パートナーを迎え入れるという姿勢の
   ほうが成功するでしょう。


2.世界市場が出現し、旧ソ連の衛星国も中東も中国も南米も、
   すべての国が“市場原理”という一元化したルールのもとに
   フェアなルールにしたがって大競争を始めたこと。
   国家資本主義という段差はありますが、まるで巨大な“地球場”と
   いう競技場が出現したかのようです。
   ここでは頭脳さえ磨けば、個人でも勝つことができるのです。


3.世界レベルでのITの共有。ウィキリークスに代表される世界情報戦争の勃発で、
   もはや国家が情報をコントロールし、城塞を維持することが
   どれほど難しくなっているかが露呈しました。


格差大嫌いな日本人は、敗戦後世界でもまれに見るフラットな社会を作ってきましたが、


“心のものさし”はタテのまま。


相手を全否定する人が多く、なかなか連帯できません。
グローバル社会にしっかり向きあうために、
まず意識してヨコのものさしを使うように切り替えることから始めませんか?


この未曾有の危機を、私たち日本人が大きく変わるチャンスにしたいものです


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