bird's eye 〜グローバル視点を持つためのコラム〜

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2011-02-14 18:09:55

グローバル教育は、いまのレール上を走っていては目的地に着けないことに気づかせてくれる教育です!

はじめまして、渥美育子です。


 「グローバル人材の育成」というとたいていの人がすぐ分かって、「待ったなしに必要なことですね」と言ってくださいます。でも“グローバル教育”というと誰もわかりません。


 私は90年代初めにグローバル時代がはじまるさらに10年も前から米国にわたって、大企業の経営幹部と国際ビジネスの担当者たちに、米国人に欠けているマネジメントの仕方、“異文化マネジメント”を教える仕事をしていました。

 自分でもはっきりしなかったのですが10代の頃から物理学でいう統一場理論のような、世界共通の、社会正義に根ざしたbelief systemのようなものに出会いたいと密かに願っていましたから、この仕事は階段の第一歩をふみだすような、心はずむものでした。


 1991年といえば、12月にソ連邦が崩壊して、世界がひとつのユニットとして眺望できるようになった記念すべき年です。この年の春、激しい衝撃をうける出会いがありました。

 “ハーバード・ビジネス・レヴュー”に掲載されたABBグループ(スイスに本社を置く重工業の合弁会社)のトップがどのようにグローバル企業第1号を創り上げたか、詳しく述べているインタービュー記事。「グローバル」という文字が心のなかで踊りました。

でも、「アジアが含まれていない」と、とっさに思いました。未だアジア市場というものが存在しなかったのです。


以後、私は世界を4回くぐる体験をしています。


1.それまでの、自国発で海外展開をする多国籍モデルから、
   世界市場を巨
大な土俵とみなして戦略を立て全体の最適化で利益を出す

  グローバルモデルにきりかえることを、トップクラスの多国籍企業の人たちに

  教えるための、世界市場についての勉強

2.顧客である多国籍企業の依頼で、異なる地域の社員たちが共通の理解を
   持
てるように、あちこちの国でセミナを開催するために実際に行った旅行


3.68億の多様な人々の“心の構図”を読み解く <文化の世界地図>
   30
ケ国出身のインストラクターの助けを得て創り上げた旅


4.米国同時多発テロをニューヨークで体験した後、子どもの教育に参入。
   人
間がこれまでやって来たことをデイーズニーランドに行くように

  体験できる世界共通教育のプログラムを創ったこと


 この、子どもの目線で何千年の歴史をリアルタイムでくぐってみたとき、自分がそれまで多くの人たちと一緒に走っていたレールでは、望む目的地に決してたどりつけない事がよくわかりました。

 世界が初めて一望できる新しい時代になったことを十分生かし、スピーデイに目的地をめざせる新しい教育ジャンルが必須だと悟ったのです。


 家族の転勤で突然帰国しましたケ月前には、日本では全く無名、他に似たものも存在せず、評価もされなかった私の“グローバル教育”が、今年月東京で開催したオープンセミナーの参加者たちから初めて良い評価をうけました。

 「グローバル社会にしっかり向き合い、世界の一員として社会貢献をしていくために、グローバル教育はすべての日本人に必要な教育です」と。このブログのタイトルは、その時の参加者のひとりの言葉です。


 三度ピュリツァー賞を受けたトーマス・フリードマンは、グローバル時代の到来という大潮流を描いた著書「フラット化する世界」で、“誰しも個をグローバル化する絶大な力を持っている”と書いています。
  まず、衝撃を受けて自覚し、実際にその能力を開花させる。その手助けをするのが“グローバル教育”だ、ともい
えます。こんなすごい教育のことを知っていただくために、これからいろいろな角度から、私が体験し気づいたことを記していきたいと思います。

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